45cm水槽に丁度よいサイズです。
長さが分かる写真を撮ろうと思った時に限って、やたらカメラ目線(笑)
上から撮影。何とか全身が収まりました。
もう皆さんご存知かと思いますがサイレンには後脚ががありません。
エラが生えたまま一生を水中で過ごします。
最近「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」という本を最近読みましたが、意外なところでサイレンが登場していました。18世紀後半のイギリスで活躍した、医者&博物学者のジョン・ハンターは世界中の珍動物(人間も含む)の標本をコレクションしていましたが、新大陸から取り寄せたサイレンを「魚と蛙の橋渡しをする動物」と認識していたそうです。ダーウィンの進化論に先駆けること半世紀以上の話です。
正確にはサイレンは原始的な両棲類ではなく、一旦上陸した両棲類が水棲に回帰したようですが、もしハンター医師が進化論を唱えていたら※理科の教科書にはサイレンが載っていたかもしれません …などと妄想すると胸が熱くなる両棲類マニアでした。
※残念なことにハンター医師は職人肌の人物で、コレクションの整理・体系化には熱心でしたがそこから何かの先進的な理論を導くというところまでは行かなかったようです。あと、18世紀後半という時代は「理性の時代」とは言われたものの聖書の完全否定に至るにはもう半世紀ほど必要だったようです。