2016年8月13日土曜日

サイレン大掃除

そういえば1年位水換えをしていなかった、と底の砂利をみて思い出しました。
あっちこっちウ●コだらけ。砂利をつつくと舞い上がるゴミ。
放っておいて良いはず無いので土曜の午前を掃除に投じることにしました。
まず、レッサーサイレン「うなぎ」本体を仮住まいに移って頂きます。
※ミニサイズのタモ網で掬って移動させるわけですが、一番緊張するところです。
 レッサーサイレンの体は粘液に覆われていますが、ウッカリ床に落としたりすると、
 粘液が剥離→皮膚炎を起こして最悪(いや、そうでなくても)死亡
 となってしまうケースが考えられるからです。
 (これは他の水棲両棲類にもいえることですが)

水槽内のインテリア?を取り出し。
景観を考えて石を二つばかり入れていましたが、コケの温床となるだけなので今回から止めにしました。
上の物体は「プラパックに投げ込みフィルターを入れ、砂利を被せた強化フィルター」です。
この道の先輩から教わったのですが、これを導入するとアラ不思議、壁にコケが生えません!
しかしよく見たら砂利の隙間がゴミでギュウギュウになっているのでこちらも掃除をすることに。

掃除される砂利。右が上の「強化フィルター」で、左は底床のものです。
水を入れ、砂利用スコップでかき回し、浮いてきたゴミを便所に流し…
この地道な作業をバケツごとに30分ほど繰り返すと漸くゴミが出てこなくなります。

作業終了。水槽の掃除もしていたので約2時間半かかりました。
サイレンは水槽の右端にいます。やや左側で盛り上がっているところが「強化フィルター」です。
(ちなみに蓋の上にあるのは扇風機。3℃くらい下げてくれます)

いい具合に全身を見せてくれたので記念撮影。
この写真だと前脚が見えないので殆どの人がウナギだと思うでしょうね…
幸いにもストレスは無かったようで、この後元気にエサ(人工飼料)を食べていました。

記念撮影その2。
ここまで拡大すると漸く前脚があることが分かります。
泳いでいる間はジタバタと動かすので結構目立つのですが…

この種を知らない人に説明するときは
・後ろ脚のなくてウナギのように細長いウーパールーパー
と説明しているのですが、最近の遺伝子調査によるとウーパールーパーとはかなり離れた種らしいです。

さて、一箇所掃除すると他のところも気になりだしてきますな…
お盆休みを「掃除」づくしにしたら研究員(=子供)たちは怒るだろうな…

2016年8月6日土曜日

「チャコちゃん」とお遊び、と…

人にジャレる」という稀有な性質を持つ両棲類、ヌメアシナシイモリ。
といっても始終ベタ慣れというわけではなく普段は土の中にいて、餌も地表の穴に置いておいたもの(当館では主として頭を潰したコオロギ)をいつの間にかに食べているというどちらかというと淡々とした付き合いをしております。

ところが先日、チャコちゃん(小さい方。大きい方は「モコちゃん」)が地表で派手に動いていたのでちょっと付き合うことにしてみました。
 珍しくも地面を這い回っているところ。

 噛まれた! …ではなくて差し伸べた指に乗っかってきたところ

 この後手のひらまでグイグイ攻めてきました。

一旦離して、ハニーワームを食べたら大きめ(ほぼ本体と同じ太さ)のをペロリと3匹平らげました。もしかして、コオロギはモコちゃんが殆ど食べている…?
(モコちゃんはやや無愛想。エサを見つけると物凄い速度で地中に引きずり込みます)

何もない時は土しか見えないので、屡々「土を飼っている」と揶揄されます。
 ??水槽の右上の方で何かが動いて見えたと思ったら…

 「誰が無愛想じゃーい!!」怒りの?モコちゃん登場。

館長が引っ張っているのではなくて館長の指に頭をグイグイ押し付けているところ。
どうやら餌の無心のようで、ハニーワームを与えたら4匹ペロリと平らげて満足して土の中に潜って行きました。