2019年6月3日月曜日

暑さに強いひとたち。

前回も書きましたが、暑い日が続きますね。
これから梅雨に入るので、多少は涼しくなるのでしょうが…

有尾類の多くは暑さに弱い、とされています。
この時期になるとワインセラーの中に水槽ごと放り込むのが年中行事となりました。
(現在はトウキョウサンショウウオとスポッテドサラマンダーが居ます)

しかし!水温(気温)が30℃前後になっても全く調子を崩さないタフな連中もいます。
(種として暑さ耐性があるのかどうかは分かりませんが)

1.レッサーサイレン「うなぎ」
かなり長くなったのでなかなか1枚の写真に収めることができません。
夏の間は活発に泳ぎ回いでいるのでカメラで追いかけるのも大変です。

出身地はアメリカ南東部。ザリガニやウシガエルと同郷です。
放流したら日本に帰化するのでは?と思うこともしばしば。
(絶対に実行しませんが)

2.オビタイガーサラマンダー(名無し)

「最もタフな有尾類」、との異名を持つだけあって夏も全く平気です。
食欲も落ちない…どころか、放っておくといつまでも食べ続けるので却って危険です。

一日置きにコオロギ2匹を与えた結果、堂々の体軀となりました。
(全長25cm前後に加えて、この腹回り…)
かなりの暴れん坊でして、ミズゴケと石で池を作ってやってもこの↑とおり荒らしまくってくれるのでビバリウムを楽しみたい方には向いていません。

3.アカハライモリ(×4、いずれも名無し)
地域によっては希少種リストに入ってしまったりしておりますが、普通に買っている分にはとても頑丈です。固形餌もバクバク食べるので初心者にもオススメ。 …なんですが、濾過器は用意しておきましょう。あと寿命も長く、カメ並みに十年単位で生きるので長く付き合う覚悟が必要です。

浮島から水に入りかけたところ。光の反射で珍種のような写りになりました。

4.ヌメアシナシイモリ「モコちゃん」
無足類は陸棲・水棲ともに熱帯出身が多く、むしろ夏が楽しい季節です。
冬の間は水槽のそこでジーッとしていました(パネルヒーターが床下にあるため)が、最近は上の写真のように顔を出していることがよくあります。

蓋を開けたらこの通り。うねりまくって「餌くれ」アピールをしてきます。
頭を潰したコオロギを上げたら、咥えてあっという間に地中に引きずり込みました。

昔は水槽用クーラーをからアルミパイプ経由で冷たい水を循環させて、複数の水槽を一気に冷やす…なんてこともしていましたが、そのようなメンテが必要なメンバー(主に魚類)は殆ど鬼籍に入りましたので、現在は楽なことしかしていません。(クーラーもオークションで売ってしまいました)
館長的には魚といえば日淡なのですが、一部を除いて高温には弱いので今の所導入の予定はありません。「水族館」を名乗っておきながら魚類といえばドジョウが一匹しかいないのはどうか、というのもありますが他のメンバーが結構愛嬌あるので許してください。
(そういえば現在無尾類=カエルもいませんね)