2019年9月3日火曜日

頑丈サンショウウオ

(東)日本でオーソドックスな有尾類といえばアカハライモリとトウキョウサンショウウオでしょう。尤も、最近は里山の荒廃などで数が減ってきているようですが…
餌ごと水の中に放り込んでおけば何とかなるアカハライモリは別格として、意外にもトウキョウサンショウウオもなかなか頑丈だったりします。

1.場所をとらない
これは陸棲有尾類のほぼ全部に言えることかもしれませんが、体長×体長×(体長×2)のケースを用意しておけばオーケーです。餌のとき以外は殆ど動かないので。バスキングライトとか色々用意・設置しなければならない爬虫類に比べて断然楽です。

今使用しているプラケースです。もともとはカブトムシを買ったらオマケに付いてきたもの。しかし水漏れしないし、空気穴はコバエを通さない小ささなのでなかなかのすぐれ物といえるでしょう。サイズは10×10×20センチ。
ワインセラーにもらくらく入るので、夏の保冷はバッチリです。
ちなみにサンショウウオの大きさは…と、iPhoneの標準搭載アプリに「計測」というのがあるのを思い出したので早速使ってみました。
ちょっと曲がっていますが全長は約7cm。もう少し伸びてくれそうな予感がします。

2.貪欲
ついにコオロギデビューを果たしました。ワラジムシに次ぐ、管理が楽な生き餌であり栄養度も高いので館長は大助かりです。


ペロリと二匹を平らげてもまだねだってくる神経の太さ(笑)。
殆どタイガーサラマンダーに並ぶ図々しさ…いやベタ馴れ具合です。
これでレプトミンも食べてくれれば万々歳なのですが、上手く咥えることができず(口のサイズに対して太すぎる? …飛びかかっては来ますが)、こちらは暫く宿題としておこうと思います。この後、カルシウム補給のためワラジムシをあげておきました。

実は子供の頃にカスミ?サンショウウオを飼っていることがあるのですが、イモリほど長生きしませんでした。今考えれば池は深いわ夏に室温で飼うわで環境が悪すぎたわけですが、それ以来抱いていた「国産サンショウウオは繊細」という先入観が本種の飼育で吹っ飛びました。特に幼生~変態期に本気で向き合うと成体になった時にこちらの期待以上の頑丈さを発揮するようです。よかったよかった。

現在の当館の陸棲有尾類の二枚看板はトウキョウサンショウウオとタイガーサラマンダーですね。後者が来客に「お間抜けーw」「デカい!」と言われるのに対してこちらは「可愛いー★!「こっち向いたー☆」ですからかなり得なポジションにおります。


そして三枚目に持っていきたいのがファイアサラマンダーのペア(性別不明)。
ところが最近コオロギを食べないんですよね…
まぁ二匹ともプリップリに太っているし糞もしていないので暫く様子見です。
 気むずかしげな顔の模様の一方で動きがモサモサしているところが何とも愛嬌があります。色も派手だし、ぜひここは(ダイエット終了後は)タイガーサラマンダーとトウキョウサンショウウオ並みのベタ馴れに持っていきたいところです。
スポットサラマンダーは相変わらず水苔に潜ってしまい、現在生きていることしかわかりません。コオロギを放っておくと減っているのでどこかで食べているようですが…

まあいきなり餓死するようなヤワな種類ではありませんから気長に見ていこうかと思っております。

最後に「どぉして俺が写っていないんだー!」byタイガーサラマンダーさん
→本日はすでにシェルターでお休みしており、起こすと餌ねだりで面倒臭いことになるので(笑)