2015年11月30日月曜日

トカゲと食との問題(その2)

加齢のためか、最近はハニーワームを週に一匹食べるかどうかというくらい食が細くなってきたヒョウモントカゲモドキのフヤリーですが、食べていない割には肉付きがよく時々動いているようなので深刻な状態ではないとはおもうものの、栄養補給のため
プレーンヨーグルトで溶いたハニーワームの内蔵
をあげてみることにしました。
(注意:最下部に昆虫系グロ画像あります)

これがそのエサ。加工済なので大してグロくないですね。
ヨーグルト2:ハニーワーム1(4匹使用)の割合です。
作成から給餌までの過程を時系列に並べていくと、
1.ハニーワームの頭を切って内蔵を抜き出す
(終齢幼虫だと中からサナギが出て来てガッカリ)
2.プレーンヨーグルトと乳鉢・乳棒でゴリゴリ混ぜる
3.シリンジ(注射器の針以外の部分)に入れる
4.シリンジで「フヤリー」の口の周りに塗りたくる
5.嫌がられる
(爬虫類は結構メンタルが微妙なのであまり頻繁にできなさそうです)
6.「フヤリー」がエサをペロペロ舐める
(シェルターを置いておくとなすりつけるので一時没収とする)
7.何のかんの言ってハニーワーム一匹くらいを食べた勘定になる

ペロペロ舐めているところをgifアニメにしてみました。



さてお待ちかねのグロ画像!
右にあるのがハニーワームの「残骸」です。
最初は白いのですがアッという間に黒くなります。
信州のカイコの蛹の煮物にも似ているような気が…
鮮度が命ですね!(死んでいるって)

2015年11月23日月曜日

【エサ】ハニーワームの養殖

かなり万能なエサ、ハニーワーム(ハチノスツヅリガの幼虫)。
メンテがわりと楽※な上、殆どの種のお気に入りであり重宝させていただいております。
ペットショップ・通販などで割と簡単に入手が出来ます。
したのは終齢幼虫で、大きさは2cm前後。

 ※専用エサも出ていますが、食パンに蜂蜜を練り合わしたものでもOK。
 (もともとはミツバチの巣に寄生している蛾で、養蜂家の嫌われものだった)
 飼育・管理上の注意点としては、身体が柔らかくどんな小さい隙間からも脱走するので、蓋にはアルミネットを樹脂系接着剤でガッチリ付けておく必要があります。

割と気楽に繁殖できるというのが大きなメリット。
下が繁殖用ケースです。チャームで出ていた最小ケースのプラケで繁殖させます。
(1辺10cm未満のサイズ)
下には幼虫が孵化した時のためのエサを敷き詰めておきます(5mm〜1cm程度)

幼虫は放っておくと繭(蛹)を経て成虫(蛾)になります。
蛾ではよくある話なのですが、完全な繁殖マシーンと化しており口が退化しているのでエサは一切必要ありません。

で、更に放置しておくと蓋と容器の隙間という実に微妙な位置に卵塊を産み付けます。
これを下のエサに落としておけば1週間くらいで何とか目視できるほどに小さな幼虫が孵化します。
 カイコもそうですが、ハニーワームも物凄い勢いで成長します。孵化からだいたい2〜3週間でエサは食いつくされる(その頃には親の蛾もみな天寿を全うしている)ので、より大きな容器へ引越しさせていくことになります。
機会があれば今のがある程度デカくなったところをアップしたいと思います。
(初齢幼虫は小さすぎて撮影はムリ…)

上手くやれば何世代も回転させることができますが、なかなか自給自足というわけにはいかないですね。どうも需要が供給を上回りがちで…

【おまけ】折角脱走に成功したコオロギがクモに狩られてしまった図
実はうちのマンション、シックハウス対策で壁紙の糊が天然素材なのですが、それを狙って紙魚(シミ)がかなりいます。さらにそれを狙ったクモが…
「水族館」以前に一介のマンションの部屋中で生態系が成立しているというのは興味深いものです。

2015年11月21日土曜日

トカゲと食との問題

今、ちょっと悩んでいるところでして…
ヒョウモントカゲモドキ♀「フヤリー」 。
最近歳をとってきたせいか(当館に来てから6年以上)、ハニーワームを週に一匹食べるかどうかというくらい食が細くなってしまいました。ですが、活動を殆どしていないせいか痩せてもいません。
目を細めてじっとしていることが多くなりました。まるで老猫です。

フトアゴヒゲトカゲ「キロ」。
館長の失敗です。嫌がるのを無理やり爪切りしたら反抗的になって暫くハンスト、その後食べるようになりましたがコオロギorハニーワームの生き餌オンリー。野菜、配合飼料には目もくれなくなりました。ごめんよぉ…
お気に入りのエサとハンドリング・風呂で徐々に懐柔していくしかないか…

おまけ:全くそういう問題を抱えてないヒョウモントカゲモドキ♂「とらお」。
ムカつくくらいに健全な食欲を誇ります。
…もともとフヤリーが神経質で、こちらが同種の標準に近いようですが。

以上、「やはり爬虫類は両生類より脳が発達しているのだな」と思うエピソードでした。
「怒って拒食」ということはありませんからねぇ<イモリたち
(カメの脳味噌の立場が微妙になりますが)

【追伸・重要…特に下線部分】
「にほんブログ村」から脱退することにしました。
ランキングに興味がなくなったから、と下記のセキュリティの問題からです。
参加者がすくない「両生類」ブログだと、上位がコロコロ入れ替わる/見たこともないブログを発見できる、というのが個人的な楽しみだったのですが、他のジャンルでPVをたっぷり稼いでいる人(PVは各ジャンルで共有されている)がある時期以降ドバっとやってきて上位が固定化してしまい、つまらなくなりました。
(あくまで、小生個人の所見ですが、そういう人はそこまでして「お山の大将」になりたいものなんでしょうか?)
あと以下の様な問題もありました(結構深刻、なはず。)
1.明らかにスクリプトか何かの「仕掛け」でPVを稼いでいるブログがある。
2.しかもその疑いが濃厚なところにアクセスしたら「トロイの木馬」を仕込まれたので、運営に対応を訴えたが反応がなかった。
(詳しくは上のリンク先の当Blog<本日加筆済>に書かれているとおりです。セキュリティにかかわる問題なのに放置というのは論外な対応だと判断。最低最悪でも「そちらの杞憂/言いがかりです」くらいの返答があって当然だと考える)
以上は運営サイドの信用問題にもなると思うのですが反応が無いのならこちらから身を引くまでと判断した次第です。

2015年11月11日水曜日

【マンガ】アシナシイモリな俺・第6話

従業員(家族)紹介が終わったら天啓のようにひらめいた三国志ネタ。
なんと、初めて女性が登場しません。
(アシナシイモリが♀かもしれませんが)

オチは横山光輝のマンガ版三国志を知らないと分からない不親切なものです。
分からない方は「孔明の罠」で検索してみてください。

(画像をクリックすると大きくなります)


過去作品は下記リンクをご参照下さい。

2015年11月4日水曜日

危機一発!(シュレーゲルアオガエル)

家に帰って驚いた…!
水槽の蓋が開いていた。というか、開けたのは間違いなく館長。
昨日のエサやりの時か…
これで既に二匹に脱走された(上に、干物にさせてしまった)のに何やってんだ…学習能力がなさすぎるよ館長…

しかし落ち着いているなぁ、こいつ。外に出てから何時間このポーズで居たのだか。
さすが第二学芸員(小4)が「のそのそ」と命名しただけはある。

全くスピード感なく確保して水槽に戻す。

最初は未練がありそうでしたが、

落ち着いてくれました。
う〜む、いい緑色をしている。だからこそ、管理はきちんとしないと…

※タイトルについて:ショーン・コネリーのファンなので「007危機一!」から頂きました。なぜ「危機一」ではないかというと頭の毛がかなりやばげだったMr.ボンドに配給会社が配慮したから、という説が有力です。
(で、本当にやばくなってしまい、ボンド役を返上したとかしないとか)


2015年11月3日火曜日

意外な動画(カメ)

今回は久しぶりに爬虫類です。
アカミミガメ&クサガメ。
アカハライモリ、レッドサラマンダーと並ぶ「長征組」(2010年の関西からの引越に同行)なんですが、意外に大きくならず助かっております。
(甲長がアカミミ10cm、クサガメ8cm程度)
普通の専用餌を週2・3回与えているんですがね…
長生きする動物なので、これからゆっくり成長していくということでしょうか?
さて、この二匹かなり個性が異なります。簡単に書くと、
・アカミミ…臆病で凶暴。指を差し出すと一旦首を引っ込めるが本気で噛もうとする。
・クサガメ…クレバー。指を差し出すと鼻でツンツンするだけ。エサとの区別がついている。
といった感じです。食い意地が張っているところは同じです(というか、当館に来るとみなそうなる)。エサをやるとアカミミが大騒ぎするのでクサガメが食いっぱぐれているのではと心配しているのですが、先日エサでない時に以外な姿を見てしまいました。
盗み撮りに成功しましたのでここで開示致します。


クサガメの気が強い!アカミミなに押されていんだ!(笑)
両生類は「共存、でなければ共食い」と単純な関係であることが多いようですが、爬虫類ともなると脳が発達しているせいか行動が多様で見ていて笑える時もあります。

といいつつ、ヒョウモントカゲモドキの♂&♀は性格があまりにも合わなすぎてなくなく別居させた訳ですが…