2019年7月22日月曜日

今日は全員エサの日@両棲類

このブログよりも長くマメに書いている「エサ日記」なるノートがあります。ある程度の個体数になると、日記でもつけておかないと定期的なエサやりは絶対無理です。少なくとも自分としては。1日置きに与える個体、週2日で与える個体、食べ具合を見つつ随時補充していく個体…
で、毎日何かしらエサやりをしているのですが、今日はたまたま両棲類全員にエサやりをする日になりました。これで明日は楽に …ならないんだよな、爬虫類がいるから。

1.1日置き組
 食欲旺盛なグループです。放っておくと際限なく食べるため「1日何匹」の制限アリ。

(1)タイガーサラマンダー

 何と言っても「有尾類最強」「食い過ぎ注意」。接近するものはすべてエサと認識して突進してくるため、なかなか横顔を撮らせてくれません。その代り休むときは徹底して休みます。(遠目に観察していると半日ずーっと同じポーズを維持していたり)
 イエコオロギ2匹を与えてます…というと「少なくない?」と言われますが、これで全長二十数センチの肥満体を維持しているので大丈夫です。

(2)トウキョウサンショウウオ

 「成体になったらベタ馴れさせるんだー!」とワクワクしながら幼体で購入。上陸期にそれまでの好物だったアカムシに目もくれなくなり館長を不安にさせましたが、親切な先輩から「ワラジがいいよ」との助言を頂いたらこの通り。
 ワラジムシ(ダンゴムシの仲間。扁平で丸まらない)を1回あたり10匹食べます。水槽の蓋を開ければこのポーズ。…ベタ馴れ達成。さて、どこまで大きくなるか…(現在、全長約7cm)

2.週2回組
 何となく月曜日/木曜日に食べさせている連中です。固形エサも食べてくれるので手がかかりません。

(1)アカハライモリ

 飼っていて一番楽かもしれないメンバー。ウーパールーパー用の固形エサ(小粒)をばら撒いておけば勝手にほじくり出して食べてくれます。
 …で、食べているところを撮ろうとしたら、すぐさまこのカメラ目線。
 撮ろうとしたのは下半身だけになってしまった方の個体。それを乗り越えてやってきました。

(2)レッサーサイレン

 顔からして底漁りが上手そうですが、全くもってそのとおりで、ウパ用の固形エサ(中粒)を与えておけばOKです。が、動きが面白いので乾燥イトメやクリル(オキアミ)、ミミズなども与えています。いちど食べかけのミミズがエラからはみ出してきたときは恐怖でした。(その後吸い込んで食べていた)
 あと、掃除屋キラーとしても当館では有名。この写真にも殉職者たちの亡骸が転がっているのが分かります。

(3)ヌメアシナシイモリ

 いつも顔のアップの写真ばかりのような気がしたので、今回は胴体をぬどーん、と。右の方が頭です。黄色いストライプがお洒落かと。
 これまた湿らせたレプトミン(カメのエサ)を地面に撒いておけば勝手に食べてくれますが、暑くなってくると上の写真のように地表に出てくることも多くなってくるので、そんな時にエサ時間と重なるとごちそう(コオロギ)に切り替わります。ちなみに本日は3匹食べました。

3.随時補充組
 迎えてから日が浅いので周期を模索中のメンバーです。

(1)ファイアサラマンダー

 前にも飼っていたことがあったのですが皮膚病で死なせてしまいました。
 今年になって急に欲しくなり、通販で二匹購入。ファイアだったら何でもよかったので一番安い基亜種(おそらく東欧産)にしました。
 最初は環境になれず拒食気味でしたが、最近はイエコオロギを食べるようになりました。ただし、ピンセットから食べてくれるほどには慣れておりません。

 二匹の見分け方はおでこに黄星があるかどうか。

 こちらが「ある」方で「ててんちゃん」といいます。


 「ない」方の名前は「ててちゃん」。どちらも第2学芸員(中2)の命名です。

(2)スポットサラマンダー
  比較的安価(1匹数千円)で流通している割には意外に神経質で、このようにミズゴケに潜らずに活動するようになるまでおよそ2ヶ月かかりました。
 エサはコオロギとミミズを…食べているのでしょうか?ミミズはいちど食らいついたことがあるのですが、それ以降は一緒にミズゴケに潜ってしまって消息不明です。コオロギの方は関心がない様子。近寄ってくると尻尾で払い除けたりして。購入元(某ハチクラ)では「コオロギを与えています」とのことだったのですが、成虫サイズだと大きいのかな…。今現在、いちばん注意しながら飼っている種です。

 いつも(我ながら)思うのですが、こうして一度にどばーんと並べてしまうので、このブログは更新間隔が長くなってしまうのではないかと。「小出しにしておけばいいのに」と書き上げるたびに反省しているのですが、昔から手持ちの札は全部出さないと気が済まない性分でして…(あと、並べられた料理は残すことができない性質)。
 でも今は別に繁殖とかやっているわけではないので、エサやりや水換え、あとは新個体導入くらいしか話題がないのも事実ではあります。ひと昔まえならば学芸員達(子供ともいう)色々と愉快なことを「やらかして」くれたのですが、最近はすっかり落ち着いてしまって。第四学芸員(5歳)は暴れん坊ではありますが、関心は専ら昆虫の方へ。
…あ、そうか!次回のネタは昆虫でいきましょう(笑)