2015年7月5日日曜日

昨日も今日も明日も元気(水棲イモリたち)

有尾類飼育の原点のひとつといえるアカハライモリ(も一つはウパ)、当館には五匹ほどいます。あわよくば繁殖を…とか考えていたら
 ど う や ら 全 員 オ ス だ っ た ら し い   ゜  ゜(Д;)
クーリングもへったくれもないです。繁殖色はでないし、しっぽフリフリもしないし…
そんなむさ苦しい中何とか仲良くやっています。
最古参の六甲山WC。3匹ほど連れてきたが2匹は馬鹿な館長が干物にしてしまいました。
彼には長生きしてもらいたいものです。

 他はショップで買ってきました。CBかWCかは分かりかねておりますが、皆最初から餌付きが良かったのでCBか一定期間飼育されていたと思われます。

 埼玉産らしい個体。腹はほぼ真っ赤で黒点は周縁部のみ。メスのつもりで連れてきたら飼っているうちに尻尾がズンズン太くなってきて…

 岩手産。尾瀬ヶ原(国立公園なので当然捕獲禁止)で見た個体とよく似た黄星色の腹紋。北日本にはこういう模様が多い?

続けて有能清掃スタッフ。
 ドジョウ。これも実は「六甲産」なみの古参だったりする。
 大きさのバランスがとれているのかトラブル無し。最近は人を恐れずピンセットから赤虫も食べたりします。

 「コケとり最強」のイシマキガイ。悩ましいのは繁殖がほぼ不可能(汽水・プランクトン状態で産卵するので)なのと、種によってはひっくり返れてご飯にされてしまうこと。
(下のハナダもやからしてくれます)
 ところがアカハラは一切そういうことはしないので黙々と業務遂行できております。

 続けてハナダイモリ。2011年初頭に産まれたのですでに満4歳。立派なおとなになりました。

幼生時代からフタを開ける→餌をやるを繰り返してきたので、撮影のため蓋開けしてもこの通り。(この後キチンと餌はやりました) もう野生にもどれない…というか原産地中国・貴州省では環境汚染が凄くて絶滅寸前だそうで。
 何で隣国(日本)の高度経済成長期の公害問題を反面教師にできなかったのか?…つくづく不思議・残念な話です。

横から見るとだいたいこんなポーズになります。これで自由になった両手で道具を扱いだし…(妄想

この子は腹のボテり具合・プカプカな感じからしてひょっとしたら「オメデタ」かも。でもドデカいウ●コだった、ということが何度もあったので過度な期待は禁物であります。

 水棲イモリは性格がかなり荒っぽいような気がします。うちのアカハラもハナダも手脚欠損をなんどかやらかしましたが、面倒臭がって「配合飼料をぽいっ」ではなくて「時間が許す限りピンセットで餌をやる」ようにしたら奪い合いの機会が減ったせいかずいぶん穏やかになりました。ウパでも同じことがいえる様なので今後子育てする機会があれば意識的にそうしようとも考えております。